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資本主義国家の崩壊


もはや、資本主義国家日本を感じざるを得ない一日でございました。

仕事を終え、銀座某所で1件。
これは、日本国が誕生し、ある種その繁栄の象徴たる企業が
その伝統を捨ててしまったのかと思わされるに充分な出来事でござい
ました。
今だ日本の最高峰、いや、最高の銀座という土地の象徴が、それが
それであるために必要不可欠な条件を捨ててしまったのかと感じさせ
られたのであります。

そう感じた後で、タクシーに乗り、二の橋にあるお高い某レストラン
へ向かったのであります。無意味に高いなあといつも感じさせる所です。

もう日本国資本主義の縮図と感じずにはいられない会がありました。
半年に一度くらいある会で、もう3年ほど参加しているのでありますが、
いつもそう感じるわけであります。

ここで感じる資本主義とは、経済という意味だけでなく経済が生み出す
世相をも含む意味での資本のことであります。

よく言われることでありますが、Winner takes allという言葉が表す
ように、経済というのはより一人勝ちの方向へSHIFTしているのではない
かと思うのです。
企業経営においては、同業の中で3位以下は食えなくなってきている
と言われております。この傾向は今後もどんどん顕在化してくるでしょう。
そうなると、競争という原理自体が形骸化してくるように感じます。
つまり、意識の中で「勝負しても勝てない」と思い勝負から逃げてしまう。

そういう流れの中で、いかに「自分が凄いか」ということを虚勢として
誇示してしまう。素直な人たちはそれを信じてしまう。
悪循環である。
だからこそ詐欺が横行するのだろうか。

そこでは数人の友人に予想の範疇であったが遭遇した。

そのうちの一人と、会の終了後に場末の中華料理屋で食事を食べたのだ。
その人は、今から3年ほど前に僕が当時もっとも会いたいと切望していた
男で、今の日本のある分野の発展に大きく寄与したことで知られる男。
初めて会って友人となり、それ以降何度となく会っていたが、二人で食事
するのは初めてだった。

彼を尊敬できるのは、彼の思考に他ならない。
ビジネスを普通にやれば間違いなく成功するネットワークや、溜め込んだ
多くのアイデアがあるのにそれに全く興味が無いところ。
政府の諮問機関や外郭団体、各種団体の委員を多く務めている。
にもかかわらず、全く商売に頓着が無い。
「その日を生きられる米を食えれば良い」という意識。
僕はそんな彼の大ファンなのです。

彼と真面目な話しだが、経済とは対極にある話しを食事中、終始していた。

彼の話しの中で、人口論というのを聞いた。
日本のローカルエリアではその土地柄もあり、子供が沢山うまれる。
その生まれた子供が大学入学等で東京に集中している。
そうして一極集中した世にあっては、都市圏では様々な要因で結婚する
人間が減る。結果、子供が生まれなく人口が減る。人口が減ればGDP
が減る。50年後には人口が半減するから、GDPも半減する。
悪循環である。

さあ、みんな結婚してどんどん子供を作ってください!
by osaki_kotaro | 2004-12-08 11:47 | マーケティングサイエンス
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