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代理店稼業


さっき今年最後かもしれないと書いたばかりではございますが、
悲しくなったので、本日2発目を書きますわ。

何故に悲しくなったか。

これは、代理店稼業の悲哀を感じたからとでも申しましょうか。

僕がこの業界を選んだことの一つは、なんとなくスマートな業界
なのかな、と誤解したことが挙げられます。
きまぐれコンセプトのようなことは、バブル時代の悪しき慣習だと
思っていたのであります。

もちろん、個人的にあそこまでの経験をしたことはございませんが、
もの凄く古い体質だなあとさっき感じて悲しくなったところでござい
ます。

本日は1年最後の勤務だったわけです。
多くの会社でそうであるように、私も納会というものがありまして
参加してきたところであります。
会社全体としてはかなり少なくなったこの悪しき慣習も我が局
(局とは多くの広告会社、新聞社、放送局、出版社などで用いられる
意味不明な組織名です。官公庁などでも使われてますね)では
今だはびこっておるわけです。

まあ、正直大半の人間が参加したくないのでしょうが、どうやらこう
いうのに参加しないことは、リーマン社会でははみ出し者扱いを
されるらしく、ふだん会社の人間と遊びに行くことが皆無な僕と
しては、最後くらいは目立たぬようにしようと思い参加してきた
ところです。

だらだらするのが嫌だったので、自ら幹事を申し出、一次会で終了
させる作戦に出て参りました。
参加人数は、仕事でかなりの人が参加できず20名強。
開始時間になってもぜんぜん集まらない。嫌な予感がしました。
一次会の時間がそうして短くなると、二次会へGO!とか言い出す
やからが必ずいるため、少人数のうちからスタートさせました。

始めは適当に皆で騒いでいましたが、ほぼ人数が集まると、後輩
が店のセッティングを誤った関係でカラオケタイムになるわけです。

で、いつもこういうウタゲが催されると、必ず俺が一番初めに歌わ
されるのです。
かなり後輩も多いのにです。

しぶしぶ、東京プリンの携帯哀歌を歌うことに。

俺は本当はぜんぜん盛り上がらなくても良いので、バラードが歌いたい。
でも選ぶことも無く、どこかのやからが勝手に入れやがる。

それにも一つ理由があって、この局の中の大きなスポンサーさんの宣伝部
に東京プリンの伊藤さんがいるからなのです。

二束の草鞋を履く伊藤氏とは、彼のシャインズというグループ時代の相方で世話に
なってた杉村氏のからみでお会して、その後、会社入ってから数度お会いした
レベルですが。僕はその会社の担当ではないしね。

それだけに嫌だった。

なんて言うんですかね、ちょっと面白おかしくしないといけない雰囲気。
つまらないと罵声が飛ぶのが少なくとも僕らの会社の常なんです。
これが、僕物まねで歌って、自分で言うのもなんだけどこの歌に関しては
結構似てるのですよ。で、カラ盛り上がり部隊がひゅーひゅー言うわけですが、
心の中ではぜんぜん楽しんでいないのです。

他の人が歌う時にも、盛り上げてるフリをしつづける。一曲しか歌ってない
のに声が30分後には枯れていく。心も枯れていく。

その盛り上げ役をやりつつも、机の上を片付けたり、飲み物発注したりという
新人の頃に染み付いた動きをし続ける。偉いぞ、俺。

でもでも、どんどん心はすさんでいきます。

会費制にも関わらず、人一倍働く俺。でもお金は皆と同じ。染の助染太郎の、染の助か、俺は。
おひねりで1000円を貰っただけでございます。

顔は笑っても、心では怒っている。竹中直人の笑いながら怒る人か、俺は。

代理店稼業、その中でも、代理店の営業という職掌の悲哀でございます。
悲哀を感じながら、今、会社のデスクへ戻って参りました。
一次会で完全終了プロジェクトは成功裡に幕を閉じたのです。

もっともっと皆がリラックスできる世界にしたいものです。

それでは今度こそ、良いお年を!来年は大人になれるよう頑張ります。
by osaki_kotaro | 2004-12-28 22:40 | エンターテインメント
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