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恋愛における「垂直統合・水平統合」と「形式知・暗黙知」


経済用語に、

「垂直統合」「水平統合」という言葉がある。

よく使われる言葉だが一応簡単に意味を示すならば、

垂直的統合とは、製品を市場に供給するためにその工程をほぼ、もしくは全て自社で賄うことである。ワンストップで行うビジネスとでも言いましょうか。当然総じて利益率は高い。水平的統合とは、同じカテゴリーに属する各企業が一体化して市場規模を伸張させることを言う。当然利益率は低くなる。垂直統合は利益率が高いがそのインフラ構築など多くの投資も必要になるため、軌道に乗るまでは思い負担があるし、いつその規格が通用しなくなるとも限らないという点で結構辛い。水平統合は利益率が低いがなるべくアウトソースすることでスピードと投資という点ではメリットが多かったりもするので、一概にどちらが良いとも言えなかったりする。

また、ITの世界でよく言われる言葉に、

「形式知」「暗黙知」という言葉がある。

形式知とは、それぞれの経験や知識をまとめ上げ、皆で共有できる知識のことを指す。まあ、ナレッジマネジメントってことですかね。逆に、暗黙知とは、自分が培ってきた経験などをあえて人に教えたくないってこともありますよね。だから共有できない個別の知識のことを言います。暗黙で理解している知識ってことなのでしょうか。

恋愛においては、「水平統合」と「形式知」を戦略として選択することが勝利に近いのである。戦術としてのテクニック論ではなく、大前提としての戦略であります。

戦略⇒戦術

という流れはどの世界でも無意識のうちに実施されているはずなのに、人は舞い上がるとこの流れを忘却の彼方へ追いやり、いきなり戦術から始めてしまうのである。

何かのきっかけで、あなたが自分の理想にかなり近い異性に会ったとします。
外見(OUTSIDE)も中身(INSIDE)もかなり天辺に近い。

こうなると、物凄くコミュニケーションが苦手だったり、恥ずかしがりやなどでなければ、

「このチャンスを逃すまい!」と息巻くことでしょう。

しかし、舞い上がらずに冷静になってみてください。

「もしかしたらさらに上がいるかもしれない」と。

もっと冷静になれば、次の方向が見えてきます。

「その上は、<類は友を呼ぶ>という日本古来のproverbを信じれば、この人の周りに存在する可能性が高いのではないか」と。

そう考えると、いきなり「友達を紹介してください!」なんて言ったら一方的な都合になって自分には興味がないのだと認識される可能性が出てくるのでNG。となれば、ある程度の期間、メールなどでひっぱってそろそろOKかな?というタイミングで、「お食事会しませんか?」という提案を行う。

それで、OKということになれば、自分の仲間も誘わなければならくなります。この時点で形式知と水平統合という状態になる。
いきなり自分だけで行動するのは垂直行動であり、暗黙知となり、自分に相当の自信がある場合でないと、理想の人物だけにもともとモテル人であることが多いわけであるから失敗裡に終わることが予想される。もちろん、マニアックなタイプを好む人間もいるから全てがそうとはいえないけれど。

その会を開催する際に、自分を高く見せるためにあえてレベルを下げた仲間で出陣するのは最悪です。相手にもそれは見透かされ、相手の仲間からも非難を影で浴びることになる。それ相応の布陣で望む。その理想の人の友人まで全て見られれば選択の幅の広がる。さらに上がいるかもしれないし、いなければその時点で単独行動を起こすべきなのであります。非常に無駄の無い戦略だ。

しかしながら、形式知となりナレッジ共有がなされる段階に登ってしまっているので、相手にも選択の幅ができ、かつ、自分の仲間からその理想の相手を攻められるというリスクも出てくる。

そこから先は、戦術論になるのです。究極の戦術は美容整形なのでしょうが。まあ、自分で経験を積むことが大切なんだけど。あとは。
by osaki_kotaro | 2005-04-20 16:05 | 恋愛科学
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